2025年6月27日、那覇市の「ほしぞら公民館ホール」において、ミス・ワールド・ジャパン沖縄大会が実施されました。
戦後80年という歴史的節目にあたり、本大会では「美と祈りの調べ」という特別テーマが掲げられ、沖縄の伝統文化と平和の尊さを重ね合わせた演出が展開されました。
世界130以上の国と地域が参加するミス・ワールドは「Beauty With a Purpose(目的ある美)」を理念とし、社会に貢献する意識を持つ女性の育成を目指しています。
沖縄大会においても、単に外見の美しさにとどまらず、人間性や平和への願いをどのように体現できるかが大きな審査ポイントとなりました。
ファイナリスト紹介
沖縄代表(グランプリ):儀間蘭月(ぎま かづき)さん(17歳・宜野湾市)

準グランプリ:上原七依(うえはら のい)さん(21歳・沖縄市)
準グランプリ:又吉華帆(またよし かほ)さん(18歳・南城市)
ファイナリスト3名それぞれの想いを紹介した記事も、ぜひご覧ください。
審査員・出演者
著名な審査員として由美かおる氏(女優・舞踊家)が登壇。
木村友香氏(ミス・ワールド・ジャパンタレント部門・音楽部の演出責任者)が総合演出を担当し、
照喜名朝國氏(安冨祖流)、池原輝飛氏(三線)&亀谷都美子氏(伴奏)、久高正光氏(空手道)らが出演し舞台を彩りました。
舞台の様子
平和を希求する沖縄の精神「命どぅ宝(ぬちどぅたから)」をベースに、琉球古典音楽演奏や琉球民謡演奏(三線)、空手演武などの伝統芸能がプログラムに取り入れられました。
出場者たちはスピーチやパフォーマンスを通じて、自らの想いや社会への貢献意欲を力強く表現しました。
ステージでは、琉球古典音楽の演奏や三線による琉球民謡、さらに空手演武など、沖縄の伝統芸能が多彩に披露されました。
演奏や演武のひとつひとつが、沖縄の文化と平和への想いを力強く伝えていました。
出場者たちは、それぞれの特技や表現を通して
「平和を守り、未来へつないでいくにはどうすべきか」
「沖縄の文化や社会が抱える課題を、SDGsの視点からどのように発信していくか」
といったテーマに真剣に向き合い、自らの言葉やパフォーマンスでその想いを届けました。
その言葉や表情には、沖縄に生まれ育ったからこそ抱く戦争への追悼や平和への誓いが強く込められており、
ただの美の競演ではない、沖縄だからこそ実現できる深い意義のある大会として多くの来場者に感銘を与えました。
出場者は自らのスピーチや表現を通して「平和」や「社会貢献」への思いを語り、観客に強い印象を残しました。
出場者インタビュー
ミス・ワールド・ジャパン沖縄大会のステージを終えた出場者の皆さんに、大会を振り返る率直な思いや今後の目標についてお話を伺いました。
沖縄代表:儀間蘭月(ぎま かづき)さんにインタビュー
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ミスワールド沖縄大会に挑戦しようと思ったきっかけを教えてください。
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ダンススタジオの社長さんからお話を伺い、ミス・ワールドの「Beauty with a Purpose」という理念に感銘を受け、挑戦を決意しました。
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大会に向けて、どんな準備や努力を重ねてきましたか?
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17歳の私にできることは何かを考え、得意とするダンス・歌・演技を活かして、BWP発表や特技審査の準備に力を注ぎました。
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出場前と比べて、自分自身のどんな変化を感じていますか?
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この1ヶ月間を通して、外見だけでなく内面の美しさについても深く考えるようになりました。難しい課題もありましたが、あきらめず粘り強く取り組む力が身についたと感じています。
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あなたにとって“美しさ”とはどのようなものだと思いますか?
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美しさ”とは、その人らしい人生や価値観を大切にすることだと思います。たとえ同じ高校に通っていても、みんな異なる考え方を持っていて、それぞれが影響し合い、成長していけるのが素敵だと感じています。
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この経験を通じて、今後チャレンジしたいことや叶えたい夢はありますか?
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世界で活躍するアーティストになる夢を叶えるために、まずは英語力をさらに磨きたいと思っています。世界を舞台に戦うために、日々努力を重ねていきたいです。
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あなたにとって、ミスワールド沖縄大会とはどんな存在でしたか?
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私にとってミス・ワールド沖縄大会は、新たな挑戦の機会を与えてくれた大きな存在です。この経験を通して、自分の可能性を広げることができました。
準グランプリ:上原七依(うえはら のい)さんにインタビュー
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ミスワールド沖縄大会に挑戦しようと思ったきっかけを教えてください。
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昨年、友人が大会に挑戦していて、目標に向かって変わっていく姿に感銘を受け、自分も挑戦したいと感じました。
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大会に向けて、どんな準備や努力を重ねてきましたか?
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BWPを作るための時間を作る努力をしました。仕事の休憩時間など時間の合間でパワーポイントの構成や言葉を考えました。
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出場前と比べて、自分自身のどんな変化を感じていますか?
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次のステージに行けたと感じます。課題も見つけましたが、もう、二度と昔のように自分を否定することはないと言い切れます。
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あなたにとって“美しさ”とはどのようなものだと思いますか?
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笑顔で強かであることです。
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この経験を通じて、今後チャレンジしたいことや叶えたい夢はありますか?
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社会福祉活動を積極的に行い、BWPの内容を実現させることです。
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あなたにとって、ミスワールド沖縄大会とはどんな存在でしたか?
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久しぶりに、悔しさを感じる機会でした。弱さも強さも分かって前を向くことに対して迷いが無くなりました。自分を信じられます。
準グランプリ:又吉華帆(またよし かほ)さんにインタビュー
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ミスワールド沖縄大会に挑戦しようと思ったきっかけを教えてください。
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知り合いの紹介でこの大会を知り、少し興味を持ちました。最初は正直、好奇心からの挑戦でしたが、実際に参加してみて多くの学びや刺激を得られました。
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大会に向けて、どんな準備や努力を重ねてきましたか?
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大会に向けては、BWP(Beauty with a Purpose)のプレゼンテーションに挑戦するために、沖縄について深く学び直しました。あわせて、伝わりやすい発表を目指してパワーポイントのスキルも初めて身につけ、資料作成に取り組みました。
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出場前と比べて、自分自身のどんな変化を感じていますか?
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1歩踏み出した自分の勇気に拍手を送りたいです。参加して私にはできないことは無い!って思えました。
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あなたにとって“美しさ”とはどのようなものだと思いますか?
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私にとっての美しさは小さな気遣いの積み重ねだと思います。
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この経験を通じて、今後チャレンジしたいことや叶えたい夢はありますか?
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この経験を通じてもっと広い世界で頑張っている人たちをみてみたいです。
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あなたにとって、ミスワールド沖縄大会とはどんな存在でしたか?
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私にとってこの体験は自分を見つめ直し沖縄への思いを学び直すきっかけとなった場所です。
まとめ
戦後80年という大きな節目に開催された今回のミス・ワールド沖縄大会は、平和への祈りと沖縄の誇る伝統文化を世界に届ける特別な舞台となりました。
出場者たちは「Beauty With a Purpose(目的ある美)」の理念を胸に、自分の信念や社会への貢献意欲を力強く表現し、多くの人々に感動を与えました。
さらに、特別ゲストによる琉球舞踊や三線演奏、空手演武が加わり、沖縄の魅力やスピリットを鮮やかに伝える演出が行われました。
沖縄代表に選ばれた義間蘭月さん、そして準グランプリの上原七依さん、又吉華帆さんの今後の挑戦にも、ぜひ温かいご声援をお願いいたします。
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